バットマンが好き過ぎる……!
はいどうも、七里一(@AigisNunnally)です。
映画『ジャスティス・リーグ』、公開初日に観てきました!
DCエクステンデッド・ユニバース(DCEU)シリーズの第5作目ですね。
あなたはもう観にいきましたか?
私は『マン・オブ・スティール』そして『バットマンVSスーパーマン』で、DCEUにどハマりしたんですよ。
・【映画感想】『バットマンVSスーパーマン』、期待以上の面白さ!!!【若干ネタバレあり】
しかしながら第3作目の『スーサイド・スクワッド』は、個人的に首を傾げる点ばかりでした。
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また、世間的にはかなり高評価の第4作目『ワンダーウーマン』も、序盤のアマゾン族関連の描写で「は???」となることが多すぎたせいでイマイチ物語に乗れず、十分に楽しめなかったんです。実は。
なので、「ひょっとして俺の感性ってDCEU向きではないのでは……?」みたいな疑惑が生じていたのですが。
ジャスティス・リーグ、良かった!
面白かった!!
「このシリーズで観たかったものはこれだ!」と感じました。よかった、これからも心置きなくDCEUを追いかけていける。
以下、ネタバレを含む『ジャスティス・リーグ』感想になります。
未見の方はご注意を。
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バットマン/ブルース・ウェインのコミュ障ぶりがひどい!
まー別にブルースに限った話ではなくて、ジャスティスリーグのメンバーって程度や方向性の差はあれど全員コミュ障だったんですが……
ブルースは特にひどかったですねwww
まずはアクアマン捜索の際、寒村の住人たちに「教えてくれたら2万ドル出す」みたいなことを言い、イヤな感じで爆笑され戸惑うブルース。
あれって本人的には「重要な情報には当然それなりの対価を払うものだろう」みたいな、もっと言うと「対価を払えば情報は得られるだろう」くらいの認識で言ってるんだと思うんですよね。
自分が「お前らの仲間を2万ドルで俺に売れ」と言っているに等しいことを、彼は気付いていない。
そらまあ、嘲笑されますわね。
それから……アクアマンのネタが続きますけど、アジトでアーサーが他のメンバーと衝突気味になってしまった直後、ブルースが「魚と会話できるんだってな?」と話しかけるシーン。
お前それ、初めて会った時に振ったネタやんけ!
パーティーとかで磨いたはずの社交技術はどこいったの!?
おまけに、ブルースが話しかけてきた意図がさっぱり伝わらなかったらしい(当たり前)アーサーが、「???」な顔をしつつも「海が教えてくれるんだ」みたいな説明をしてくれたのに、ブルースは「あ、ああ……」みたいな生返事をしたあと会話を止めてその場を去ったという……。
ブルース、メンバーと交流を持とう、なんならメンバー同士の仲を取り持とうと思って話しかけてみたはいいけど、どういう返事が返ってくるかろくに想像してなかったし、どう話を広げたらいいのかまったく思いつかなかったんですね。
そして会話の継続を諦める、と。
何故そんなに不器用なんだブルース・ウェイン!!!
私もね、経験ありますよ。
職場に入った新人さんに話しかけてみるも会話が続かなくて、すぐに沈黙してしまいめちゃめちゃ気まずくなって適当な理由をつけて(あるいは、用事があるフリをして)その場を離れる、みたいな経験。
たくさんあります。
だから、あのシーンは見ていて辛かった。
ひっっじょーーーーに、辛かったw
なんでブルース・ウェインともあろう男が、そんなにもコミュ障なんだ!?
他にも、スーパーマン復活作戦を提案した時のダイアナとの衝突とかね。
もっとちゃんと説明しなさいよ。死者蘇生だぞ。明らかな禁忌だぞ。おまけに生き返らせようとしてるのはクリプトン人だぞ。レックス・ルーサーがゾッド将軍を怪物として蘇らせ大暴れさせた記憶もまだ新しいはずだぞ。
なんでそんな、「戦力が足りないから」とか「ボックスの力を使えばできるはず」とか、そんな雑で曖昧な説明で事足りると思ったんだ?
そしてそして、いざスーパーマンを蘇生した時のバットマンの体たらくときたら!
一人だけずいぶんと遅れて登場した上に(一人だけ普通の人間だから仕方ないけど)、復活直後で気が立ってたらしいクラークに胸ぐらをつかみあげられ、突き飛ばされ、喋れる程度の時間は与えてもらったにも関わらずロクな弁解もできやしない。
いきなり生き返ったらクラークが混乱するであろうことは、ブルースなら予想できたはず。
世界を守るためにお前の力を貸してほしい、と誠実に説得する準備くらい、ブルースはしておかなければいけなかった。
なのに、クラークに睨みつけられたブルースはまるでいじめられっ子のごとくロクな言葉が出てこないという有様でした。挑発されぶっ飛ばされとまるでいいところがない。
ロイス・レインを呼んでいたのは超Good Jobでしたが、死したスーパーマンの蘇生という何が起こるかまったくわからない試みに対して、ブルースはあまりにも準備不足ではなかったか。
……とまあ、今作のブルース・ウェインはだいたいそんな感じで。
20年以上ゴッサムの平和のために戦い続けた大ベテランであり、ジャスティスリーグを率いる立場にあり、表では大企業のオーナーとして活躍してきたブルース・ウェインが、いざ仲間を集め始めたら交友関係で躓きまくってるの、見ててなんかニヤニヤしてしまうわハラハラするわで全然気が休まりませんでしたw
バットマンのコミュ障、その背景とは
でもねー。
ちょっと考えてみたんですけど、彼は戦い続けた20年間の中で
・「バットマン」として悪党どもと
・企業人「ブルース・ウェイン」として会社仲間やセレブたちと
やり取りしたことはあっても、
・ブルース・ウェインであることを明かしつつ
・バットマンとして
・肩を並べて戦う『仲間』と
交流を持つ機会なんて、そういえばほとんどなかったんじゃね?
ということに思い当たりまして。
もちろん、アルフレッドという例外はいます。
しかし、ブルースにとってアルフレッドは一心同体レベルの腹心であり忠臣であって、もはやコミュニケーションを意識しなければならないような存在ではないでしょう。
(あとは強いて言うならロビンだけど、彼はDCEU時空では「ジョーカーに殺された」ということになっており、劇中での描写がゼロに近いので、彼がブルースとどんな関係を築いていたかよくわからない)
そんな彼が、自分とは違いそれぞれにスーパーパワーを持つメタヒューマン達に対し、リーダーとして接することになったわけですよね。
「今までの自分とは違うコミュニケーションが必要だろう」ということだけはわかっても、「ではいったいどうすればいいのか」はまったくわからない、というのは、想像に容易いところです。
まるで、都会で暮らしてた小学生が田舎に転校していきなり学級委員にされたかのような状況。
しかもブルースには(そしてもちろん他のメンバー達にも)、もはや小学生のような柔軟さはありません。彼は初老といってもよい年齢で、幼少期の経験と20年を超えるヴィジランテ生活の中で、人格が凝り固まってしまっている。
おまけにブルースは、『バットマンVSスーパーマン』で大失態をやらかしてしまってるんですよね。
自分の狭隘な価値観からスーパーマンに見当違いな敵意を向け、ドゥームズ・デイの誕生を見過ごして多大な被害を出してしまったばかりか、善の象徴、人々の光であるスーパーマンを死なせてしまった。
……ダイアナが指摘した通り、彼の死をブルース一人が背負い込むのはおかしいのですが、少なくともブルース自身はそう信じ込んでいるんですよね。
だからおそらくブルースは、(外向きの仮面としての「ブルース・ウェイン」はともかく)素の自分、そして「バットマン」については、おそらく『人格障害の社会不適合者』くらいに思っている。とてもじゃないけど、『平和を守るヒーロー』などとは考えられない。
そんなブルースは葛藤したはずです。
スーパーマン亡き後、象徴たる光を失った世界を、侵略者から守らなければならない。
でも自分にはスーパーパワーはない。莫大な資金を投じ開発した装備で身を固めてどうにかこうにか渡り合える、むしろ競り負けてしまうことも多い、ただの人間。
ならば、世界を守れる戦力を結集しなければならない。彼の遺志を継ぐチームを作らなければならない。それが、スーパーマンの死を招いてしまった自分の使命。
けれど、これまで長年仲間を求めず一人で戦ってきた自分が、果たしてメタヒューマン達をまとめ上げることができるのか?
……と。
こうした背景があって今回のブルースのぎこちなさがあるのかな、と思うと、もう笑ってばかりいられないというか。彼が悪との戦いに捧げてきた20年以上の歳月を思うと、痛ましくなるというか……。
ベン・アフレックが演じるバットマンは、そういうオールドヒーローならではの強さと弱さ、傷、頑固さ、不器用さみたいなものがあって、ひどく人間くさいんですよね。そうした役柄にベン・アフレックのビジュアルや演技が最高にマッチしていて、個人的にめちゃめちゃ好きなんですよ。
だから今回の『ジャスティス・リーグ』で、ますます彼のバットマン/ブルース・ウェインが好きになりましたね~。
というところで、今回の記事はこの辺で。
いやー、『ジャスティス・リーグ』面白かったです!
しかし感想書いてて気付いたんですが、めちゃめちゃ熱心に見たはずなのに細部を結構忘れてるもんなんですよね……。
近いうちにもう一回観に行ってこようと思います。
そしたら、バットマン以外の話も書こうw
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書いてて思ったけど、やっぱベン・アフレックのバットマン大好きだなあ。:
【映画感想】ジャスティスリーグはバットマンのコミュ障ぶりがおかしくも悲しい https://t.co/wiIA9GUcYx @AigisNunnallyさんから
— 七里 一 (@AigisNunnally) November 27, 2017