え、そうなん???
というのが本音でした。
これでも2005年3月にPC版Fate/stay nightをプレイして以来のFateファンな七里一(@AigisNunnally)です。どうもどうも。
今でも箱ごと大事にとってあるよ。
stay nightとZeroの矛盾について
実はわりと最近になって、「Fate/ZeroはFate/stay nightに直接繋がる話ではない、パラレルワールドの第四次聖杯戦争を描いた作品である」という見解を知りました。理由は、「原作であるstay nightにおける記述との矛盾が多すぎる」ということだそうで。
代表的なのは、stay nightのメインヒロインでありFateシリーズの顔であるセイバーにまつわるあれこれ。彼女の精神性、彼女の振る舞い、そして彼女が聖杯にかける『願い』などに矛盾が多すぎて、Zeroのセイバーはstay nightのセイバーとはもはや別人と言うべき……とかなんとか。
まあ他にも山ほど矛盾があって(詳しくは stay night zero 矛盾 で検索した結果を確認のこと)、stay nightに思い入れの強い古参ファンからすると、Zeroは「よくできた公式二次創作」「正史とは異なる、パラレルワールドのお話」という扱いになるようですね。
一方で、ZeroからFateシリーズに入ったファンというのも多数おるわけです。
FateシリーズはそもそもPC版の時点で人気のコンテンツでした。それが、PS2への移植版である [Realta Nua]、スタジオディーンによるアニメ版、その他様々なメディアで展開し、ファンを獲得していきました。
しかし、最大のインパクトをもたらしたのがTVアニメ『Fate/Zero』の放映であるということは、ほぼ間違いないと思われます。
彼らからしてみれば、最初に触れたZeroが印象深いのは当然のこと。また、限りなく敷居の低い、無料放送のアニメとは違い、書籍版Zeroにせよゲーム版stay nightにせよは数千円の支出を伴うわけで、そちらまできっちり押さえるというところまでいかない人が多くても、仕方ない面はあるでしょう。
その辺りで、stay nightからの古参ファンとZeroからの新参ファンとの認識のズレが生まれて、時に対立にまで至ってしまうわけですね。
まあ、型月ファンといえば昔から長文でバトルするのが大好きな連中なんで、その対立もまた必然、という感はある……www
何故Zeroをふつうに受け止められたのか
で、こっからものすごーーーーーく個人的な話になるんですけど……。
どうして私は、Zeroに対し何の憤りも覚えなかったのだろう。
冒頭にも書いたとおり、私は2005年にPC版Fate/stay nightをプレイして以来Fateシリーズにハマっている古参ファンです。なんなら、2004年に超面白いらしいと聞いて中古屋で月箱を購入して以来のTYPE-MOONファンです。
Zeroを最初に読んだ時、「原作(stay night)と違うとこ、いろいろあるなあ」と感じた覚えも確かにあります。
なのに、私はまったく反発を感じなかったんですね。
それで、Twitterでちょいちょいキレてるや○○さんやダ○エ○さんに対して、なんかこう、後ろめたさというか劣等感というかそういうのがあったんです。
(もっとも、彼らはZeroにというより、Zeroでの振る舞いを元にセイバー他をディスる輩にキレてたみたいですが……)
変だなあ。俺の性格的に、そしてFateへの傾倒ぶりから考えて、俺も同じようにキレててもおかしくないはずなのに、おっかしいなあ……
そんなふうにこの数ヶ月ほど悩んでいたんですが、今日不意に理由がわかりました。それで、今こうしてブログを書いているわけです。
Fate/Zeroは正史、という先入観
私は、stay nightとのズレを多数抱えたFate/Zeroという作品を、それでも特にストレスなく受け入れ、おおいに楽しんでいました。
何故それが可能だったかというと、
Fate/ZeroはFateシリーズにおけるあやふやな過去を埋めるべく、『正史』として満を持して作られた作品である
という認識を大前提にして読み始めていたからです。
stay night発表時点において、第四次聖杯戦争周りのあれこれというのは、stay night本編を彩る要素として適当に設定されていたに過ぎない、明確な形のないモノでした。その部分まで徹底的に掘り下げる余裕は当時の奈須さんやTYPE-MOONにはなかったはずだし、掘り下げる必要もなかったでしょう。
そんなFate/stay night前日譚を、初めて正式に決定する。
それがFate/Zeroという企画なのだと、私は受け止めていました。
(この辺りの認識が当時の私の勝手な思い込みか、何かしらインタビュー記事等を元にした考察の結果かは、今となっては不明です……)
だから、明らかにstay nightでの記述と異なる部分、矛盾が生じてしまう部分については、
「なるほど、正式にはそういう感じでいくのね。了解了解」
と、自分の中で『公式設定』を上書きしていました。
一本の物語として、またstay night本編へ繋がる前日譚として面白いモノを作るために、stay nightでザックリ設定してた部分を塗り替えるという判断なんだろうなあ、ということで納得していたわけです。
ほら、きのこってわりと設定を後出しにしたりしれっと差し替えたりしてファンを混乱の渦に陥れるクセがあるじゃん……?w
Zeroもそういう類だと思ってたんですね。
だから、Zeroとstay nightの矛盾なんてわざわざ厳密にチェックしたりなんて一切しなかったし、ふつーに正式版の前日譚として受け止めてたし、そうじゃないんだという意見を見てびっくらこいたわけです。
あー、やっと自分の心理状況がわかってモヤモヤが解消できた……。
その上で改めて、指摘されている数々の矛盾点を見ると、「確かにこれは……古参ファンが『Zeroは違う』って言うのもわかるなあ」って納得します。
どっちもめちゃくちゃ面白い作品なんだけど、それだけに、刺激される悪感情も大きくなるのだろうなあ。
締め方に困るので「Zeroコラボ楽しみですね!」とか言っておく
この話題を取り上げたのは、明日からいよいよFate/Grand orderでZeroとのコラボイベント「Fate/Accel Zero Order」が開始されるからです。
2ヶ月ほどFGO触ってない期間がありましたが、前回の『ダ・ヴィンチと七人の贋作英霊』から復帰しまして、今ちまちまとサーヴァントを育ててるところです。
この記事の締め方に困ったのは確かだけど、このZeroイベントを楽しみにしてるのも本当で。
なんといっても、我がカルデアに最初にやってきたサーヴァントであり絶対的リーダー、ダレイオス3世が、やっとイスカンダルと会えてとても楽しそうだったからネ!!!
ところで、今公式サイトに見に行ったら、みんなから散々「誰だコイツ?!アサシンエミヤ?英霊切嗣?エミヤ憑依切嗣?」みたいに騒がれてた動画最後の赤マントが、エミヤ[アサシン]としてふつーに表記されててちょっと笑いました。
いったいどんなシナリオになるんだ……?
数ヶ月間抱えてたZeroについてのモヤモヤも解消されたことだし、張り切って楽しみたいと思います。
ではでは!
同じく月姫からの古参ですが大声で叫ばれてる矛盾点だーーってのは矛盾と言えるようなレベルのものと思えませんでしたね、火事が前か後ろかで何か変わるのかそれで?という。言及されてるのを確認していませんが、個人的には遠坂時臣の印象やアゾット剣の来歴はstay nightとzeroで違った印象を受けましたが、それですら矛盾ではありませんよ。超強力なIP故にFate警察といえばいいのかノイジーな人達が悲しいかなそれなりの規模になってしまっているので、Fate ssや他作品に物凄く批判的で攻撃的なのが特徴で多く被害者を生んでいますから原作者含め誰も救われないんでもうちょっと寛容に冷静になってくれればいいのになーという。
膨大かつ綿密な設定を有している作品で、十何年をへても熱量が高止まりどころか更に上がっていく化物コンテンツで、その原本の作品がまっとうに評価されないまま派生の、他作家のfateが爆発的にHITして悔しいやら何やらっていう党派性の問題であって。更には虚淵って超強力な作家だったというので拍車がかかったんでしょうね、きっちりTYPE-MOONの芸風を意識して虚淵らしさを全面にだして硬派に仕上げられた作品で方向性もコンセプトも違うんだからきのこと違うのは当然だろうに毛色が違うことに怒ってどーする、fateとの間違い探しをするんじゃなくて毛色の違う虚淵fateはどうでしたかという話じゃないかと。世界線が0.00001%違う平行世界の話なんじゃね?で片付くような矛盾チェックに拘泥しても仕様がないわけで、批判するならするでもっと内核えぐる様な美味しいの欲しい。